クリスマスが近くなってくるとジングルベルの曲を聞くだけでウキウキしてきますね。
サンタさんが来るのを楽しみにしている子どもも多いと思いますが、日本では「黒いサンタクロース」も知名度を上げてきていますね。
黒いサンタクロース、クネヒト ループレヒトとは?
黒いサンタクロースは、正しくはクネヒト・ループレヒトと呼ばれています。
- クネヒト:召使い・従者・しもべという意味
- ループレヒト:男性名
サンタクロースことSt.ニコラウスの従者なのだそうです。
ドイツの古い伝承によると、サンタクロースは双子で、一人はおなじみの赤と白の服を着て白いひげをはやし、良い子にプレゼントをくれるサンタクロース。
もう一人は、黒と茶色の服を着て白いひげをはやし、悪い子にはお仕置きをするサンタクロース。
ドイツでは、この2人のサンタクロースが一緒に現れるそうですよ。
黒いサンタクロースは、腰に鈴をぶら下げ、灰色の袋と「ササラ」のようなものを持っています。
※ササラとは、竹や細い木などを束ねてつくられた台所用具のこと。
黒いサンタクロースは、お仕置きするの?
良い子でいた子供は、St.ニコラウスがプレゼントをくれますが、良い子でなかった子どもは黒いサンタクロースがお仕置きをします。
- ササラでお尻をぶつ
- じゃがいもをくれる
- 動物の内臓をぶちまける
- 子どもを袋にいれて連れ去る
という、子どもにとっては、嬉しくないことをしてくれるんですね。
言うコトをきかない悪い子には「黒いサンタが来るよ」と言ったりするんだそうですよ。
「なまはげが来るよ」と同じような感覚でしょうね。
靴下にプレゼントを入れてくれる理由
St.ニコラウスは、娘を売らなければならないほど、貧困な家庭を見てその家の煙突から金貨を投げ入れたそうです。
その金貨は暖炉の近くに干してあった靴下の中に入り、金貨のおかげで売られそうになった娘を救うことができたのだとか。
サンタクロースは煙突から入ってきてプレゼントをくれるのではなく、煙突の上から投げ入れるんですね?
知りませんでした(笑)
良く考えたら、煙突から入ってくることはできるかもしれませんが、出ていくのは難しそうですもんね。
公認サンタクロースってなに?
世界には120人ほど「本物のサンタクロース」がいるそうですよ。
サンタクロースを職業としている人たちは「公認サンタクロース」と呼ばれています。
北欧のグリーンランドにある「グリーンランド国際サンタクロース協会」で認定された人だけが「本物のサンタクロース」と名乗ることができます。
そして「本物のサンタクロース」と名乗るには認定後も毎年デンマークの首都コペンハーゲンで開催される「世界サンタクロース会議」に出席しなければなりません。
認定試験を受けることが出来る条件は
- 結婚している
- 子どもがいる
- サンタクロースとして活動経験がある
- 衣装や装備を含めて体重が120kg以上である
女性の場合は体重120kg以上でなくても良いそうです。
この条件をクリアしたらいよいよ試験です。
- プレゼントの入った袋を持って50メートル走る
- そのまま高さ3メートル、直径120㎝の煙突にはしごで登る
- 煙突から中に入り暖炉から這い出る
- 子どもたちが準備しておいたクッキー6枚と牛乳を完食する
- もとの場所に戻る
という過酷な障害物レースのようなことをこなさなくてはいけません。
しかも基準時間は2分だそうです。
このレースに勝ち進んだ候補者は英語かデンマーク語での面接もあります。
そして身だしなみチェックを受けて、はれて公認サンタクロースに認定されるんですね。
認定されたら、すでに認定されている先輩公認サンタクロースたちの前で宣誓文を読み上げます。
「ホゥホゥホゥ」とサンタクロースになりきって読み上げなくてはならず、先輩公認サンタクロースたちがOKを出すまで続けなくてはいけません。
こうして公認サンタクロースになっても、報酬はゼロだそうですよ。
「絶対サンタクロースになりたい!」という意思の強い人しかなれませんね。
衣装や装備を含めて体重が120kg以上というのが、難しそうですね。
黒いサンタクロースはやせ型だそうです。
もし黒いサンタクロースの認定試験があれば、「衣装や装備を含めて体重が120kg以上」という条件は無いでしょうね。
でも「黒いサンタクロースになりたい」という希望者がどれくらい集まるかは謎ですけどw
まとめ
いかがでしたか?
黒いサンタクロース、赤いサンタクロースとセットで来るんですね?
トナカイ・・・赤いサンタさんだけでも120キロもあるのに黒いサンタまで乗せたら引っ張るの大変でしょうね(笑)
- 黒いサンタクロースはSt.ニコラウスの従者
- 悪い子にはお仕置きをする